最近は帝王切開をしても、早期離床が早期回復につながるということで、次の日からベッドを降りて歩かされます。スパルタです。
帝王切開でも翌日or翌々日から母子同室のところが多いのも、早期離床につながるという利点もあるようで。

なのに、こっちときたらベッドで寝たきり状態でほとんど体動かせない。
こんな状態で歩くの?マジ?歩けるのこれ?って感じですよ。

実際、立ち上がるのも困難で、あちこちつかまりながらよろよろ歩くのが精一杯です。それも腕の力フル回転で。お腹に力入れられないし。それでもついつい力が入ってしまうとお腹に激痛が……(涙
しかも、切ったお腹を伸ばせないので、腰を老婆のように曲げないと立てません。

帝王切開で何がみじめって、これですね。老婆のようにしか歩けない。
これはせいぜい術後3、4日くらいまでのことなんですが、体が老婆だと心も老婆になっちゃう気がします。
赤ちゃんが泣いて、「はいはい、ちょっと待ってね」なんて腰を深く曲げてよろよろと近づく自分が何だかとってもみじめでした(・_・、)

今回の歩行訓練は個室の部屋の中だけで、助産師さんとマンツーマンだったのでそんなにみじめにならずに済みました。
が、病院によっては廊下を歩いたりするところもあります(前回そうだった)。人がすたすた行き交う中、よろよろ老婆のように歩くのは結構なストレスでしたね。

●急な角度変更にご注意
手術時、出血が結構多かったそうなんですが(800ml強だったそうです)、そのせいなのかどうなのか、リクライニングベッドの上半身を20度くらい一気に上げると胸が苦しくなってちょっとした呼吸困難みたいになりました。
こんなことは前回なかったんですけどねぇ。年でしょうか(・_・、)

術後最初にベッドを上げるときは、様子を見ながらちょっとずつ上げた方がいいかもしれないです。

●介護される側もつらいよ
この日はまだ(この病院では)シャワーはだめで、助産師さんに体を拭いてもらい、着替えさせてもらいました。
助産師って大変ですね、ほとんど介護職だよこれじゃ。歩行訓練のときも肩を借りたし。

そうそう、今回思ったのは、介護される側のつらさ、みじめさ。
みじめみじめってしつこいですが、ほんと、今まで普通に出来てたことが何も出来なくて。
服を着替えさせてもらうのも恥ずかしいし。

今回出血が多かったせいか、同じポーズを5分も取ってるともう体のあちこちがひどく痛くなってくるんですよ。
おそらく介護されるようなご老人の中にはこういう方が結構な割合でおられるでしょうし、もし自分で体をろくに動かせないなら、しょっちゅう介護をお願いするか、痛みに耐えるしかないわけで。忙しい介護者にお願いするのもかなり勇気がいるんですよね。これはほんとにつらいな、と思いました。